【チアダン】感想|人生でその瞬間しかない輝きに溢れた最高の青春映画(映画ネタバレ感想)
公開日:2017/03/14 更新日:2020/02/16「まさか当たらないだろう」と思いながら、生広瀬すず見たさで公開記念舞台挨拶付きの上映会抽選に申し込み。その「まさか」が当たり、見て来た。
広瀬すずが見れればいいや、という不純な動機で本当に映画のことはまったく知らずに、誰が出るかもわからず見に行ったんだけど、想像以上に面白くて、何度も涙が溢れた。完全にやられた。
いい意味で期待裏切られた映画としては今まで一番かも。
「チア☆ダン」の舞台挨拶上映会当たった…!!!うおぉぉっっ!3/12(日)「生広瀬すず」見てくるっ‼︎ #広瀬すず #チアダン pic.twitter.com/7QprX73eGT
— Daiki Murakami (@sfcdaikick) 2017年3月7日
「チア☆ダン」の舞台挨拶上映会当たった…!!!うおぉぉっっ!3/12(日)「生広瀬すず」見てくるっ‼︎
『チア☆ダン』見て来た。広瀬すず見たくて舞台挨拶付き行ってきたんだけど、映画が想像以上に面白くて、何度も泣けた。やられた。広瀬すずは超絶可愛かった!ヤバい。思ってたの100倍以上。
「チア☆ダン」がどんな映画だったか、感想含めて熱量高めで紹介していく。
目次【記事の内容】
「チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話」の概要
2017年/日本 上映時間:121分 配給:東宝 監督:河合勇人
「チア☆ダン」のキャスト
広瀬すず、中条あやみ、山崎紘菜、富田望生、福原遥
「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」予告
「チア☆ダン」のあらすじ
友永ひかり(広瀬すず)は、県立福井中央高校に入学する。中学からの同級生である山下孝介(真剣佑)を応援したいと思った彼女は、チアダンス部に入る。だが彼女を待ち構えていたのは、アメリカの大会制覇に燃える顧問の女教師・早乙女薫の厳しい指導と練習だった。先輩たちが次々と辞めていく中、同級生のチームメート玉置彩乃(中条あやみ)と切磋(せっさ)琢磨しながらチアダンスに打ち込むひかり。チームは一丸となってトップを目指していくが……。
シネマトゥディ
「チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話」の感想
実話だということは知ってたんだけど、ポスターとかタイトル見て、ここまでの名作だとは思ってなかった。間違いなく、最近見た映画の中で一番泣いた。
隣の人が引くぐらい、もうボロボロ(涙)。いや、隣の女子高校生2人も号泣してたな。
ただ感動するだけじゃなくて、シリアスな場面含めて、全体的に笑いが随所に入ってたのも面白かった。また、恋愛も入ってるんだけど、そのさじ加減が絶妙なんだ、これが。最高か。
「夢を持つこと」「努力し続けること」「友情」の大切さ、素晴らしさが「これでもか!」っていうぐらいふんだんに詰め込まれてて、青春映画の直球ど真ん中を地でいってた。
人生の中で “その瞬間” しかない輝きに満ち溢れている。青春映画、最高。大好きだ。年とっても好きなものは変わらない。いつ見ても昔のポカリのCMが素敵なように。
僕は高校時代サッカー部だったんだけど、この映画を見ていて、入部して初めての友達ができていく感じとか、途中で部員同士でぶつかりあったり、負けて悔しくて泣いたり、何回も「あ〜!こういうときあったなぁ!!」と共感するところがあった。
舞台挨拶のときに山崎紘菜が言ってたけど、部活やってた人、やってなくてもやりたいことが見つかっていない人が見ると、熱くなって、何か始めたくなる、そんな映画なんじゃないか。
当初高校生とかの視点で見るべきだと思ったけど、今思うとそんなことは全然なくて、毎日に疲弊した大人こそ見た方がいいと思った。何かに夢中になることだったり、きっと忘れてた大切なものを思い出して、心が洗われる。
ちなみにこの映画が公開されたのは2017年3月11日。「辛いこともあるだろうけど、この映画を見て前を向いて、元気を出して明るく生きていってほしい」という、監督はじめ、製作陣の被災された方への願いというか、想いが感じられた。
こういう震災に絡めると、すぐ「売名」とか「偽善」とか穿った見方する人がいるけど、この映画を見れば素直に「元気になって欲しいんだな」っていうメッセージを受け止められると思うから見て欲しい。
衝撃の実話
2009年3月、福井県福井商業高校のチアリーダー部「JETS」が全米チアダンス選手権大会で優勝した。
この話の何がすごいって、名門でもない高校の素人がたった3年で世界獲ったところ。しかも、先生はプロでもない素人で、生徒といっしょにチアを勉強しながら。
そしてまた50年続いていた「バトン部」を潰してまでチアダンスをやらせたかった理由が「生徒たちの成長のために、大きな目標を持たせてやりたい」っていうのが超アツい。父兄やOGからも猛反対にあったけど、決してあきらめなかったって。執念や。
モデルになった五十嵐裕子先生は思い立ったらすぐ行動する人みたいで、福井商業高校に赴任する前に神奈川県厚木高校の全米チアダンス選手権の優勝の模様を見たのがきっかけで「チアダンスをやりたい」と思った。
自分は素人なので、チアダンスをやるにあたって厚木高校でコーチを務めていた前田千代さんというチアダンスのプロインストラクターを招聘。彼女に技術を教えてもらい、自分は精神面を教えるというやり方で練習を実施。新しい!
五十嵐先生が、JETSの映画化が恩返しになればいい、そして夢が叶うと信じてほしいと思ってる。 この先生に夢ノートを教えてもらって本当に良かった。 pic.twitter.com/2ocR6pHC7t
— みんなの夢のーと (@jl11008) 2016年5月10日
五十嵐先生は元々地元の取材だけしか受けてなかったようだけど、今回の映画化で「いろいろな方への恩返しができれば。みんながこれを見て元気になってくれれば。」という思いで快諾。今回の映画化が実現。
そして、公開直前の2017年3月6日には全米選手権5連覇を達成したとのこと!すごい!!
個性豊かなキャストが送る青春群像劇
ストーリーはもちろん広瀬すず演じる、笑顔だけが取り柄のチアダンスど素人「ひかり」が主役なんだけど、その他のキャラクターも立ってた。
彩乃(中条あやみ)は中学時代にチアダンスで全国優勝してて勉強もできる優等生、唯(山崎紘菜)は友達のいない孤独なダンサー、ぽっちゃりだけどキレッキレの動きをする多恵子(富田望生)は母親が養育費も出さない、貧しい家庭で自分に自信が持てない子、あゆみ(福原遥)はアイドル系不思議ちゃん。
このキャラクターたちが時にぶつかり合いながら、成長していくんだけど、まぁこのキャスティングがハマってた。
特に中条あやみとかルックスとか雰囲気が完璧すぎだし、山崎紘菜は今回初めて知ったけど本当に笑えない子なんじゃないかと思わされたし、富田望生は真面目で弟の面倒見とか本当良さそうだし、福原遥は本当に地下アイドルなんじゃね?と思った。
しかし、多恵子の「母親が複数の男から金せびってて、子育てしないで弟の面倒とか全部多恵子に押し付けて、そして多恵子はお小遣いもらえないから夜バイトしながら部活やってる」って設定、だいぶ詰んでるな。
日向小次郎か(『キャプテン翼』)。ここだけ昭和感がすごい。
天海祐希演じる早乙女先生もよかった。“地獄先生” とか呼ばれるからてっきり鬼みたいなの想像してたけど、信念がブレない、めっちゃ人情味あふれる先生でよかった。
「努力型」のひかり(広瀬すず)と「天才型」の彩乃(中条あやみ)
※以下からネタバレ含みます。
ひかりはズブの素人だけど、ダンスしたときの笑顔だけは光るものがあって負けず嫌い。さらに周りを元気づけたり、励ましたりして気がつけば輪の中心にいて、生まれながらにリーダーシップがある。
一方、彩乃は中学時代に全国優勝してきたエリートで、チアリーダー部では部長でセンターを務める。「スラムダンク」で言うところの桜木と流川の関係に近い。あれより仲いいけど。
この二人の関係が中心となって物語が進んで行くんだけど、この関係性が変化しながらチームが成長していくところが丁寧に描かれてて、すごくよかった。
序盤では彩乃がひかりやメンバーを引っ張っていくんだけど、現状に危機感を感じた彩乃がメンバーに厳しく当たるようになってからは、ひかりがサポート役に。
途中、故障でメンバーから外れたひかりが悔しさから努力を重ねた後は二人ともリーダーとしてチームを支えていく。そして、最後の最後ではついにひかりがセンターになって全米を制覇。
それは今までの「努力」が結実したことでもあり、彩乃自身が口にしていた「努力しても成功しないこともある。それでも努力し続けるしかないんだよ」という言葉の真意を伝えている。
影の主役:早乙女先生(天海祐希)
表向きの主役が部員のみんなだとしたら、影の主役は間違いなく早乙女先生だった。
前半はなぜ校長に食い下がってまでチアダンスをやらせたいのか見えてこないんだけど、それが次第にわかってくる。とくに終盤では熱血っぷりが炸裂。今までの発言やその裏に秘めた想い、行動の理由などが、そんな見せなくてもいいんじゃないかっていうぐらい惜しげも無く見せていて、ラストシーンを壮大にするためのきっかけとなっている。
ミュージカル要素の入ったダンスシーン
ちょっと「おっ!」と思ったのが、小気味よく入ってくるダンスシーン。
ひかりやメンバーが振りを覚えるのに、授業中やお昼休みの食事中に足だけ動かしてステップを確認するんだけど、それが引きになって全体を写すと全員が同じステップを踏んでて、楽しくなる。
完全オリジナルの音楽
公式サイトを見て知ったんだけど、ダンスシーンで使用されているほとんどの曲がオリジナル。
彩乃、ひかり、唯が3人で踊るシーンでかかってた「the world seems so bright ~Beautiful Day」は最高。なんでもグラミー賞獲ったGordon Chambersって人がボーカルらしい。
最初はヒップホップなのに途中からバラードに切り替わるからね。すごい。ラストシーン以外の曲は完全オリジナルだったのもこだわりが伝わってきた。
the world seems so bright ~ Beautiful Day
名言のオンパレード
名言も多かったのもこの映画の魅力の一つ。
「前髪あってもブスはブス」
「努力しても成功しないこともある。それでも努力し続けるしかないんだよ」
「清く、明るく、美しく」
舞台挨拶
そして舞台挨拶。運が良かったのか席が通路に近くて、超至近距離で見れた。
広瀬すずは超絶可愛かった!ヤバい。思ってたの100倍以上。そして中条あやみはこの世のものとは思えない美貌とスタイルでめっさ綺麗だった。同じ人間か。
写真に写ってるはずなんだけど、まぁ見えないよね…。
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