【レポート】おたより整理アプリ「おたよりBOX」が2016年度グッドデザイン賞を受賞!受賞式と展示会の様子をレポート!!
公開日:2016/11/03 更新日:2020/01/26つい先日、グッドデザイン賞を受賞しました!人生初。
ニフティのクリエイティブチーム在籍時にディレクションを担当した、子どものおたより整理アプリ「おたよりBOX」が受賞したのです。うれしい。
そうそう獲れないし、めったにない機会なので、受賞式にも参加して、展示も少し見てきた。展示は11/3(木)で終わったので、見れなかった人はこちらで雰囲気だけでも楽しんでください。
目次【記事の内容】
「グッドデザイン賞」の概要
グッドデザイン賞は、サービス、プロダクト、活動などの中から「よいデザイン」を選び、表彰して、人の暮らし、社会を良くすることを目的とした「総合的なデザインの推奨制度」。公益財団法人日本デザイン振興会が主催している。
賞の名前をよく聞くようになったのは最近の気がするが、実は約60年前からあった。母体は1957年に通商産業省(現経済産業省)によって創設された「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」。
受賞数は毎年約1,200件、59年間で約43,000件もあるそう。グッドデザイン賞を受賞したデザインには「Gマーク」をつけられる。
グッドデザイン賞公式サイトより一部抜粋
グッドデザイン賞=よいデザインの定義
目的を達成するための計画そのものが “デザイン” で、必ずその計画の中心には人がいる。その人の暮らしを豊かにしたり、その可能性があるものを “グッドデザイン=よいデザイン” と定義している。
グッドデザイン賞の対象
広く、いろいろなものが対象となる。
家電やクルマなどの工業製品から、住宅や建築物、各種のサービスやソフトウェア、パブリックリレーションや地域づくりなどのコミュニケーション、ビジネスモデルや研究開発まで、要は何でもあり。
バーリトゥードである。
受賞した「おたよりBOX」
おたよりBOXは、保育園や小学校に通う子どものいる家庭向けのおたより整理アプリ。
学校では全員にきちんと届ける目的のため、いまだに紙のプリントでお知らせをしている。管理が煩雑になりがちなそのプリントをスマホのカメラを使って撮影して、簡単に閲覧、管理できる。
一覧で何のプリントかすぐわかるように、見出し部分をサムネール表示にしたり、子どもの色別に管理できるようになっていたり、カレンダー表示形式で管理できるように、ママ視点でのUI/UXにこだわって制作している。
「おたよりBOX」に対する審査員の評価
すべて紙で配布されるおたよりの管理に苦労をしている家庭は多く、ニーズを的確に捉えたサービスであると考える。インタフェースのデザインも分かりやすく使い勝手が良い。いずれは、学校からの連絡事項が紙からデジタルに移行する方が効率的に情報伝達ができるのではないかという考えもあり、その点に関する働きかけとしても期待したい。
すげぇ、しっかり見てる!企画会議にいたかのようなコメント。おたよりが今後やろうとしてることを見透かしてるかのようでびっくりした。
インターフェースだけではなく、母親の課題解決になっている、というサービスデザインとしての評価がきちんとされていたのが印象的だった。何よりも、このコメントが一番うれしかったな。
ちなみに審査は4月の応募から10月の発表まで長期に渡って審査される。
今年は4,085のエントリーがあって、そのうち受賞したのは1,257件。約30%の通過率ということで、結構厳しい審査だったみたい。
その中でおたよりBOXが受賞できたのは、すごい名誉なことで大変ありがたい。みんなで意見ぶつけながら、より良いものを何とか作ろうとしてきたのがこういった形で評価されて、本当によかった。
2016年度グッドデザイン賞受賞式
そして、行ってきました。10/28(金)。場所は六本木グランドハイアット。
めったに来ない、セレブスポット
すさまじい人。このカオスな中受付に並ぶ
受付を済ませるとこういう紙が配られる。ありがとうございます
なんと、紙に1人ずつの名前が入ってる‼︎
グッドデザイン賞の受賞ボードに「ニフティ株式会社」の社名が!ニトリと二プロに挟まれている
ドリンクチケットももらえて、ここで飲める
ということで、「乾杯!」
これが賞状。感慨深い。いろんな角度から何枚も写真撮ったよね
式典はこんな感じ。人が多過ぎて見れない
しばらくして、落ち着いてから入ってみた。ロゴの存在感がすごい
外はこんな感じ。記念写真を撮ってくれるんだけど、信じられないことに後半に見える長い行列がその撮影待ちである
30分以上並び続け、会話もなくなる頃にようやく撮った写真。ディズニーならその先にアトラクションが待っているが、あくまで写真である
グッドデザイン賞展示会
この当日10/28(金)から展示が始まるということで、式の後に見てきた。まずは、おたよりBOXから。
プレートにも名前が。いちいちうれしい
他の受賞作品で面白かったものをご紹介。
将棋の駒。同僚が「これじゃ、どれが歩かわかんねぇじゃん!」と発言していた。そういうデザインだと思うんだが…
楽譜を電子ペーパーとして表示する端末「musik」。kindleみたいに楽譜配信と共有ができる
リオ五輪で注目された卓球台「infinity」もあった。脚部がシャープでかっこよすぎる
おしゃれな茶アミ「TORUS」。いろんな人と飲んでも使い分けできる
IoTプロトタイピングツール「FaBo」。線でつないで、試作できる
手のひら顕微鏡「petit」。どこでも持ち運べて、スマホでも撮影できる。欲しい。目の前の女子がキャーキャー言ってたのもわかる
個人的にめっちゃ欲しかったやつ。スマホで動画撮るときにブレないようになる、スマホをステディカムにできちゃうカメラ「OSMO」
こんなのもあった。ソニーのシードアクセラレータープログラム(新規事業創出プログラム)。MESHやスマートロックなど、実際に形になっているものが多くかった点も表彰された理由かな
この展示が恐ろしいのが、木に印刷してるんだよね。さすがソニー
これもすごかった。ソニーのスマートウィンドウ「Squama」。窓と壁両方の役割を担う、という謎の物体。太陽の位置などに合わせて、不透明領域をコントロールして影を作ったりできる
「ユクル」というシカの誘引材。シカが鉄分を取るために鉄道に入って事故が起きる、という事故を防ぐため、これで安全なところで舐めてもらおうというもの。アイデアが素晴らしい
3つぐらい受賞していた驚異のタカラレーベン。1つで喜んですみません。災害時に電気と水をシェアできるシステム。画期的!
せっかくの記念なので、賞状の複製(5,000円!)を買おうと思っている。
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