【探偵はBARにいる3】感想|昭和文化の薫りがする希少な映画(映画ネタバレ感想)
公開日:2017/12/04 更新日:2020/02/17北海道が生んだスーパースター「大泉洋」の主演する、探偵物の第三弾。探偵物 × 大泉洋 × ハードボイルド、という好きな要素しかない映画で1、2と今まで全部映画館で見てきた。
「探偵はBARにいる3」見てきた。今回も超面白い!派手さはないんだけど、推理小説を読んでるようなストーリー展開と、大泉洋と周囲の笑える掛け合い、ほろっとするオチなど大人向けの面白さがめっちゃ詰まってる。昭和の世界観を持ってきた、すごく上質な日本映画って感じ。 #探偵はBARにいる3
— Daiki Murakami (@sfcdaikick) 2017年12月4日
「探偵はBARにいる3」見てきた。今回も超面白い!派手さはないんだけど、推理小説を読んでるようなストーリー展開と、大泉洋と周囲の笑える掛け合い、ほろっとするオチなど大人向けの面白さがめっちゃ詰まってる。昭和の世界観を持ってきた、すごく上質な日本映画って感じ。
今回も映画館で見たけど、やっぱり最高に面白かった。あの広い空間の中で、あの男臭い映画を見るっていうのがオツよね。
ただ、オチというかテーマに対する動機が弱かった。なんであそこでひねったんだろう・・・?普通にすれば名作になったのに。
「探偵はBARにいる」シリーズの魅力に触れつつ、「探偵はBARにいる3」の感想をまとめていく。
<2020/2/9追記>
目次【記事の内容】
「探偵はBARにいる3」の概要
2017年/日本 上映時間:122分 配給:東映 監督:吉田照幸
「探偵はBARにいる3」のキャスト
大泉洋、松田龍平、北川景子、前田敦子、鈴木砂羽
『探偵はBARにいる3』予告編
「探偵はBARにいる3」の解説とあらすじ
解説 作家・東直己の「ススキノ探偵シリーズ」を大泉洋と松田龍平の共演で実写映画化した人気シリーズ「探偵はBARにいる」の第3作。札幌にあるアジア最北の歓楽街・ススキノ。この街の裏も表も知り尽くす探偵のもとに、相棒である高田が人探しの依頼を持ち込んでくる。失踪した女子大生・麗子について調査を開始した探偵たちは、モデル事務所の謎めいた美人オーナー、マリに翻弄されるうちに、いつしか大きな事件に巻き込まれていく。裏社会に影響力を持つ冷酷非道な大物実業家・北城役をリリー・フランキー、マリ役を北川景子、麗子役を前田敦子がそれぞれ演じる。監督は前2作の橋本一から「疾風ロンド」の吉田照幸にバトンタッチ。脚本はシリーズ全作を手がける古沢良太。
あらすじ 「恋人の麗子が失踪した」。高田の後輩からのありふれた依頼を安易に引き受けた探偵。早速調査に乗り出すと、探偵は麗子がアルバイトをしていたモデル事務所のオーナー・マリと出会い、かすかな既視感を覚える。しかし周囲を嗅ぎまわる探偵はマリの手下に襲われ、これまで無敗を誇った高田も倒されてしまう。次第に麗子の失踪の陰に、裏社会で暗躍する札幌経済界のホープ・北城グループの殺人事件が見え隠れする。マリはグループの代表・北城の愛人だった。そんな中、何かを思い出す探偵。なじみの元娼婦・モンローがかわいがっていた、今にも死にそうに震えていた女――「あれか…?あれがマリか…?」
緊張が走る裏社会、巨額の薬物取引、2つの殺人事件――。すべてはマリによる、北城をも欺く作戦であった。そしてマリは、探偵に最後の依頼を託す。その時、探偵と高田の別れへのカウントダウンが始まっていた。
映画「探偵はBARにいる3」公式サイト
「探偵はBARにいる3」の感想
前作が2013年で4年前。監督も変わったみたいだけど、まったく面白さが損なわれていなく、むしろより磨きがかかってるんじゃないか、というぐらいの出来。
今回見て気づいたけど、脚本がTVドラマの『リーガル・ハイ』をやってた古沢良太なのね。大泉洋と周囲との掛け合いがテンポ良くて、この映画の魅力の一つなんだけど、『リーガルハイ』で堺雅人の高速掛け合いを見ていたので、納得の安定感だった。そら、面白いわ。
何と言ってもこの映画は世界観が素晴らしい。音楽やBAR、暴力団、喫茶店、風俗が出てくる世界観は、昭和の “それ” なんだけど、それを変なアレンジもせず、そのまま現代に持って来て、“渋さ” に変換して映画に仕立てているのが最高。たまらない。
大泉洋のキャラクターをそのまんま探偵に持ってきたような役柄は健在。かっこよくないのにかっこつけてて、それがかっこ悪いんだけど、でも最後の最後は男らしくて、どこかかっこいいんだよね。何とも言えないキャラで、見てるうちに引き込まれる。髪型やレザーのコート、よくタバコを吸うなど、どこか松田優作っぽい。車の中でタバコ吸うシーンなんて、「探偵物語」にあったんじゃないか。松田龍平はどう見てるんだろう?
大好きな作品だし、いいところも多いんだけど、ストーリーは残念だった。テーマは「命を燃やすものは、あるか」。
今回は敵も強いし、状況的にいろいろヤバいし、途中までどうなるかわからなくて結構引き込まれたんだけど、そのテーマに対しての動機があまりに弱かった。。
そこまで感情移入しまくってたのに「えっ!?」ってふと我に返ってしまった。変にこねくり回さずにそのままにすれば間違いなく名作になり得たのに…。
ヒロインが北川景子というのもあったのかな。マリという役柄は自暴自棄な性格で、自分の人生を丁寧に生きていなくて、結構悲惨な目に合って来てるんだけど、その悲壮感が冒頭からずーっと感じられなくて、違和感が残ってたんだよね。
キレイで画は持つし、惹かれるんだけど、どこかキレイすぎるというか、品が出ちゃって貧相な感じに見えないというか。
にしても、終盤のどんでん返しは気持ち良く、そこまでの流れと気持ちの持って行き方は巧みで、全体的にはエンターテイメントとして楽しめた。エンドロール後のオチも “らしくて” 素敵。
新宿の映画館で見たんだけど、出た後は大泉洋ばりに歌舞伎町のBARで一杯飲もうかと思った。
見終わった後に「もう少しあの世界に浸っていたいな」と思わせる、そんな “文化の薫り” がする希少な映画。
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