【ハドソン川の奇跡】感想|人間の尊厳を静かに、熱く語りかける上質な本のような映画(映画ネタバレ感想)
公開日:2016/11/23 更新日:2020/02/16クリント・イーストウッド監督 × トム・ハンクス主演に加え、ストーリーが面白そうだったので、前から気になっていた。
休みの日に不意に、映画見たい衝動に駆られ、映画館へ。
同じトム・ハンクス主演の「インフェルノ」と迷ったが、「ダヴィンチコード」シリーズは1が面白かったんだけど、2がそこまでじゃなかったのと、こちらの上映も終わりそうだったので滑り込みで見てきた。
ちなみに原題は「Sully」。トム・ハンクス演じる主人公のニックネームだ。
原題の方が主人公によりスポットを当ててるのがわかる。
映画は、というとクリント・イーストウッドテイストの落ち着いた、「人間とは」みたいなものを考えさせられる良いヒューマンドラマに仕上がっていた。
今回は感想が短めだが、本当にそこまで触れることがないのだ。
それぐらい映画自体も短いし、非常にコンパクトにまとまっている。
そんな「ハドソン川の奇跡」の感想を書いていく。
目次【記事の内容】
「ハドソン川の奇跡」の概要
2016年/アメリカ 上映時間:96分 配給:ワーナー・ブラザース映画 監督:クリント・イーストウッド
「ハドソン川の奇跡」のキャスト
トム・ハンクス、アーロン・エッカート、ローラ・リニー、クリス・バウアー、マイク・オマリー
映画『ハドソン川の奇跡』予告編
「ハドソン川の奇跡」のあらすじ
2009年1月15日、真冬のニューヨークで、安全第一がモットーのベテラン操縦士サレンバーガー機長(トム・ハンクス)は、いつものように操縦席へ向かう。飛行機は無事に離陸したものの、マンハッタンの上空わずか850メートルという低空地点で急にエンジンが停止してしまう。このまま墜落すれば、乗客はおろか、ニューヨーク市民にも甚大な被害が及ぶ状況で彼が下した決断は、ハドソン川への着水だった。
「ハドソン川の奇跡」の感想
※ここから先はややネタバレです。
人間の尊厳を、静かに、だけど熱く語りかける上品な映画。名作の本を読んだ後のように心が洗われる。
ちなみに原題は「Sully」。主人公の名前だが、日本とアメリカでプロモーションがまったく違うのが面白い。
日本は奇跡が好きで、何よりみんながハッピーになるのが好き。そして、アメリカはヒーローが世界を救ってくれると信じていて、誰かをヒーローにするのが好き。
一気に物語に引き込むオープニング、着水前後のリアリティ、機長の技能を裏付けるためのエピソード、事故のトラウマなど、丁寧に描かれていて、一切ムダなシーンがない。
それでいて、中身もしっかりと作られていて、みんなが助かったときには本当に安心して涙するほどだった。しかも、この物語を96分という短かさに収めているのが驚く。
トム・ハンクスの感情を抑えた安定感のある演技も見応えあった。公聴会では、あのパーソナリティだからこそ、伝わるものが確かにあった。
そして、何より当時の事故の当事者たちを一堂に集めて撮影したエンディングが素晴らしかった。
ドキュメンタリーのような、いい意味で、めっちゃお金かけた再現ドラマみたいな感じ。
おまけ
今回、初めてキネカ大森で見たんだけど、昔職場があったところで、しかも西友の上にあって驚く。よくランチで来ていた。
昔のパンフとかあって、レトロな感じが通っぽくてたまらない。
ハドソン川の奇跡(字幕版)
返信を残す
Want to join the discussion?Feel free to contribute!