【ニューヨーク旅日記5】11年ぶり2度目のアポロシアター!人生で一番の衝撃と感動を覚えた場所へ
公開日:2016/11/12 更新日:2020/01/26ニューヨーク旅日記と言いながら、前回シカゴで軟禁されたとこまでしか書いてなかった。シカゴの入国審査で捕まり、結局その日にニューヨークへ行くはずが行けず、シカゴに泊まることになった、その翌日の話から。つまり、ニューヨーク初日。
目次【記事の内容】
ニューヨークで初Uber体験
シカゴのオヘア国際空港からニューアーク空港へ。出発するときはまた空港で捕まったらどうしようかと思ったが、国内線なので特にチェックもなく、飛行機に乗れた。アメリカに行くときは、どこで入国審査するかが肝と見た。
ニューアーク空港で人生初のUBERを利用。どうやってドライバーと会うのかわからなかったが、ナンバープレートとドライバーの顔写真で照らし合わせて会うみたい。結構会うまでとかは本人同士なんだな。
ドライバーの写真の下にあるのがナンバープレート。
ドライバーがボブ・サップみたいでガタイがよく、ちょっと怖かった。会うなり何も言わずに、トランクにキャリー入れてくれた。
乗ってみて思ったけど、クレジット決済だから支払いいらないし、特に会話もなくていいのだ。とは言え、初対面の人に車で送ってもらい、その車中で一切会話がないのはなんとも気まずい。
ボブの車窓から。
ボブの運転はすごく上手かった。安定感がハンパではない。道がボコボコしてても、ほぼ揺れない。さすが四つ星ドライバーである。
宿泊先のブルックリンに到着
1時間ぐらい経つと目的地のブルックリンへ到着。
か、か、かっこいい…(震)。溢れんばかりのニューヨーク感。しかも、ここは流行最先端のブルックリン。アーティストやクリエイターが流れてきていて、企業も移動してきていて、地価がめちゃくちゃ高騰しているよう。
ボブに宿代聞かれたので、Airbnbで1泊70ドルくらいだと言ったら、えらく驚いていた。マンハッタンのホテルが1泊1万円以上するので、メトロの駅が近いことからも破格なんだろう。
エリア的にはこの辺。
Airbnbの画面では、ホストの顔写真が見えなかったのでわからなかったが、会ったら完全にウサインボルトだった。
そして、宿泊先はこんな感じ。
ニューヨークに生活してる感が欲しかったので、キッチンやトイレ、シャワーは共用で、部屋は個室。
行く前に友達が家の周辺を調べたところ、隣の壁に落書き(グラフィティー)が描いてあって、それを両親に報告したら、えらく心配してたらしい。無視して取ったけどな。
ブラックミュージックの殿堂「アポロシアター」へ
「アポロシアター」とは
ニューヨークの大好きな場所の1つに「アポロシアター」がある。
200人ぐらいが入るクラブで、かつてジェームス・ブラウン、マイケル・ジャクソン(ジャクソン5時代)、アレサ・フランクリン、スティービー・ワンダー、ローリン・ヒルらがここから巣立って活躍していったことから「ブラックミュージックの殿堂」と呼ばれている。
「アマチュアナイト」とは
アポロシアターにはアマチュアナイトという、プロを夢見るアマチュアの歌手やダンサーが出演する、スター発掘みたいな登竜門イベントがある。
テーマは歌でも、ダンスでも、詩でもOK。審査は観客の拍手の大きさで決まる。
毎週水曜に開催していて、アマチュアナイトで優勝すると「ショーオフ」という月の優勝者を決めるイベントに参加できる。さらにそこで優勝すると「トップ・ドッグ」という3ヶ月に一度のイベントに参加できる。
そこで優勝すると「スーパー・トップ・ドッグ」という年間のチャンピオンを決めるイベントに参加できる。
ここで勝つと優勝賞金1万ドル(100万円)と「Showtime at the Apollo」というアポロシアターのテレビ番組にも出演できる。
出演者はステージにある木の切り株に触ってからパフォーマンスをする。歌の場合、バックにはマライア・キャリーのツアーにも帯同する一流のミュージシャンたちが演奏してくれる。
日本では和田アキ子、平井堅なども歌ったことがある。ちなみに、平井堅にとっても夢の舞台だったようで、何千人、何万人という前で歌ってきた彼が200人の前でガチガチに緊張していた。
それほどに観客の見る目は厳しく、パフォーマンスがいいとノリノリで前に出て踊ってくれるが、悪いと即ブーイングだ。
一生に一度の衝撃と感動を覚えた場所
11年前(2005年)に初めて見に来たとき、あまりのパフォーマンスのレベルの高さに体中に電気が走ったような、一生にあるかないかの衝撃と感動を覚えた。今回もそれを見に来たようなものだ。
今でも信じられないがホイットニー・ヒューストンみたいのがぞろぞろいた。
チケットは取ってなかったので、H.I.SのNY支店に電話して予約。
前に見たときはアポロシアターのボードメンバー、トミー富田さんという人がH.I.Sのオプショナルツアーのガイドをやっていて、ハーレムに20年以上住んでいて、その人についていけば安心だったのだが、もうそのツアーはなかった。
なんでそんなツアーに参加したかと言うと、アポロシアターはハーレムという黒人街にあるのだが、昔はとにかく危険な街だったのだ。
その危なさはタクシー(イエローキャブ)が止まってくれなかったり、二階建ての観光バスから動画撮ってたら住民から石が飛んできたというほど。
H.I.Sでチケットをもらって食事をして、アポロシアターへ。
ガーナ人のタクシードライバーにニューヨークのたくましさ、強さを覚える
ここで少し脱線。アポロシアターへ向かうのにイエローキャブを捕まえたのだが、このドライバーがなかなかファンキーだった。
結構おしゃべりな人で「どこから来た?」「日本はどんなところだ?」「ジーンズ一本いくらだ?」(細かっ!)とかめちゃくちゃ聞いてくる。
面白かったのがここからで、仕事の話になってWebとかデジタルのディレクターをしている、と伝えて聞かれたのが
「ニューヨークには来ないのか?」
まさかニューヨークで働くなんてことは考えていなかったので、それは考えていないことを伝えたら今度はこう来た。
「なんでだ?いいか、オレも国を出て、ここ(ニューヨーク)で友達を作って、そこから仕事を見つけてここで生活しているんだ。来てやってみればいいじゃないか。」
「ここは移民だからと言って警察も変に取り締まったりしないし、フランクだから話しかけてみるといい。」
なんかこの旅、いやこの先の人生でも心に残る一言だったと思う。
ビジネスで成功した人ではなく、一介のタクシードライバーにこういう発言をさせる。しかも初対面の人間にするというところにアメリカ、ニューヨークのたくましさ、夢、強さがよく表れているな、と感じた。
アポロシアター アマチュアナイト開幕!
着いてびっくり!街がめちゃくちゃきれいになってる!!アポロシアターの横にBANANA REPUBLICて。
アポロシアターは入る前からテンション上がりまくって、写真撮りまくり。まだ始まってもないのにTシャツを2枚も買う。
APOLLO THEATER AMATEUR NIGHT in NEW YORK
この日はたまたまスポンサーのコカコーラ特別版ということで、今までのチャンピオンになったプロの人たちのショー形式だった。
前座からMCの盛り上げ方がとにかく最高で、観客をステージに上げて踊らせたり、1F/2F/3Fそれぞれのフロアごとに発声して競わせたり、いっしょにステージを作り上げていく、「共創」という最高の演出。
そのままの勢いでショーに入るから、客もノリノリ。席で踊り出す始末。
ブラックミュージックの殿堂で、超一流のアーティストたちがたちが生でバックで演奏してて、しかも曲が『September』とか、もう盛り上がらない訳がない。
狂喜乱舞。声つぶれた。
人種の坩堝。興奮の坩堝。
返信を残す
Want to join the discussion?Feel free to contribute!